河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

熱き愛の記憶

身体に刻み込まれるエロスの感触 消しがたい記憶としてのエロスの薫り エロスは言葉のイメージで伝承される 北の蛍の阿久 悠 みだれ髪の与謝野晶子 三十六歌仙の和泉式部 時代は巡り巡っても エロスの魂は風のように伝わる 恋人が去っても身に染み込んだ熱き…

好きになることに理由はいらない

カーレディオからビーチ・ボーイズが 海♪ 夏 ♪車 ♪女の子♪ 一気に湘南ボーイのあの日に戻ってしまう 大切なものの為に身を捧げつくす純粋さ 運命の生け贄になることすら望んだ愛 まるでシェークスピアの世界観 頭で考えていては表現なんかできない 対立の恐…

リアリティの儚さを

希望と夢と幻想が同じ言葉だと知った時 この胸に去来するリアリティ 自分の存在のやりきれない貧しさ 夢の儚さ リアリティの脆さ 活断層の上のピエロ 二千の断層に生き残るリアリティ それぞれの時代のシルエット 自分を支える価値観を問う それは自身のふる…

人間万事 塞翁が馬

近頃、若者たちと接していると つくづく感じることがある 実にネガティブ シンキングなのだ 行動に移す前から結論を考えてしまう そして、手もつけることなく挫折 しかし、時代は即アクションを求めている ネガティブに考えたたずんでいてはダメだ まずやっ…

旅人の愛した寂しさ

寂しさを愛したことがありますか? 魂を奪われるような旅に出たい そこに何かがあると思うから そして幾歳月 人生の旅を続けてきた 気がついている ボクは寂しさから逃れるために旅をしているのか 若山牧水は言う 幾山河 越え去りゆけば 寂しさの 終てなむ国…

山椒魚の苦悩

老人が書斎の中を行きつ戻りつしながら 15年前のパーティの事を思い返していた 暗い秋の夜 老人は銀行家らしい そうか、これは確かロシアの小説家 アントン・チェーホフの「賭け」の冒頭シーンだ 何かを悟ろうとして、悟りの境地に入れなかった老人 この老人…

隠れん坊と隠すん坊

こいぬがね のはらで よちよち かくれんぼう どんなに じょうずに かくれても かわいい しっぽがみえてるよ だんだん だあれが めっかった なんて遊んでいるうちは楽しかった 逃げて隠れた奴を鬼が見つける つまり悪い奴を国民が見つける遊びだ この隠れん坊…

清貧の政治家を求む

「同じ石でつまずくのは、人間だけだ!」 ホセ・ムヒカ 参いりました! 恐れ入谷の鬼子母神です。 ボクも辛うじて言葉を生業にしている端っくれだけど この言葉には、敵わない。 ウルグアイの80歳の男の名台詞 どんな脚本家にも書けはしないだろう 「今は、…

満開の桜の嘘寒さ

「世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし」 在原業平 伊勢物語の主人公とされ、昔から美男の代名詞とされる歌人 桜さえなければ春はどんなにいいだろうなぁと 思わせるものはなんなのだろう 古来より、はらはらと散る桜に もののあわれを…

詩人の恋の物語り

汚れっちまった悲しみに 今日も小雪の降りかかる 汚れっちまった悲しみに 今日も風さへ吹きすぎる悲しさを時に美しいと思う 透明感があるのだ 涙の結晶としてのイメージかな 中原中也の悲しみが汚れるほどの 魂の咆哮はなんだろう 彼は17歳にして年上の女優…

守りたいものはなんだ?

桜色の川筋の緑なす草に座る 遠く金色の菜の花畑を見つめて思う ボクは一体、何を守りたいのかと ふと、八木重吉の短い詩が浮かぶわたしのまちがいだった わたしの まちがいだった こうして 草にすわれば それがわかる自分の間違いを認める時 何となく感じて…

吾輩は孤独である

中島みゆきの「ひとり上手」なんか口ずさみながら 風に誘われて春の野を独歩している 中島みゆきは「ひとりが好きな訳じゃない」と唄うが ボクはひとりが好きだ 草むらに大王の如き黒猫が寝ている 漱石の吾輩は猫である…に登場する 傍若無人な脂ぎった肥満の…

時間の存在を忘れよう

大海原を潮がゆっくりと流れている 大空を綿あめの様な雲が流れている 太陽が東から西へ歩いている 月や星たちもダルマサンガコロンダごっこのように 気がつかないうちにソット動いている ボクは時の流れを見つめる独り遊びが好きだ 時は確かに動いている そ…

疑わしきは罰せられる?

造反者!不満分子!不届き者! 最近は正しい行いをしている人を、こう言うらしい 例えそれが正義の行動だとしてもだ 人としての正しい行動よりも組織の防衛を優先するらしい 巨大な企業や明らかなブラック企業にはあるだろうが 近頃では、ちっぽけな組織にも…

仁義なき闘いの果て

仁義を斬る練習をしている これから直面する闘いの為に… と言うのは冗談だけど 最近のボクのブログは刺激的な文言が多いので 気にする人々は、気になって仕方がないらしい リンクしてるFBには、いいねもコメントもしないけれど そっと見ている人々が多いこと…

因果応報…愚行の連鎖

春のピカレスク(悪党)物語 頃は節分の宵の大川端…(今の隅田川) 振り袖姿の女装の盗人 お嬢吉三が 遊女から金を強奪して言う歌舞伎の名台詞 月はおぼろに白魚の かがりもかすむ 春の空 冷てぇ風に ほろ酔いの 心持ちよく うかうかと 浮かれがらすの ただ一…

散る桜への哀愁

桜は散り際がいい 満開の桜はあまりにも完璧だ 風に舞う花びらの趣 そんな遠景の中で言葉を紡ぐ 暖かき光はあれど 野にみつる香りも知らず 浅くのみ春はかすみて 麦の色わずかに青く 旅人の群れはいくつか 畠中の道を急ぎぬ こんな風景に身を置いた青春を想…

ちっぽけな権力者の夢は儚い

烏帽子・直垂を着用した武将が鼓に合わせて唄い舞う 桜吹雪の中で若き武将が舞っている なんと言う清々しさ 幸若舞い、その謡いの一節にこうある 「人間五十年 化天の内をくらぶれば 夢まぼろしのごとくなり。 ひとたび生をうけ、滅っせぬ者のあるべきか」 …

ひとり都の夕暮れに

落花の雪に踏み迷う 交野の春の桜狩り… 太平記の冒頭だけど、路に迷うほどの桜吹雪を歩いて見たい そんな心が浮足立つ春爛漫 その一方では ひとり都の夕暮れに ふるさとを偲び涙ぐむ人もいるのがこの季節 出会いの季節はまた、別れの季節なのだ 桜の下の群衆…

カンヌの海岸に居たのは…

どこかで見た砂浜 絹のような繊細な砂目 地中海の真珠と形容されるカンヌの海岸だ ボクはまだ、行ったことはないが 何度も映像で見ているから分かるのだ ここは絶対に南フランスのカンヌだ その証拠に野球の選手が居るではないか 巨人の星 星飛雄馬が… そう…

教育とは信頼が支配する領域

時々、パラパラとページをめくってみたくなる本 福田恒存の「人間・この劇的なもの」 さすがに評論家であり、更に劇作家だけあって 彼のロジックは的を得ておもしろい 特に教育問題などを語る時は 思わず、そうそうと相槌を鳴らしてしまうのだ 福田恒存は言…

桜は死を想う花

風誘う 花よりもなお 我はまた 春の名残を 如何にとやせん 春の桜樹を見ると浅野内匠頭長矩を想う 満開の桜花の下で、命との決別を見つめていた 春になると、人々は桜の下に集うが 決して桜の樹は楽しいだけではない ボクは何処かの少数民族が唄うこの歌が好…

翼を広げた美しいニーナ

美しく自由なカモメのニーナ 強い信念に萌えて飛び立つ女性 今の時代に、ボクはニーナのような人によく出会う カモメのニーナは沢山いる 時代の大きな転換期に人々は戸惑う 幻滅と挫折の狭間で迷いもする 今の時代が将にそうなんだ 特に若者たちの胸は何事に…

人生の四季は巡る

フォーシーズンス ヤマトビトのボクは人生を四季に見立てるのが好きだ 青春 朱夏 白秋 幻冬 時に春 ああ 花咲く美しき春よ 春がまた来た 野山が詩を覚えた子供のように唄う 母なる大地は冬の長い悲しみを振り払い 朗らかに微笑む 蕾ひらく妙なる紅き唇 心に…

心中の賊は私心…

超高層ビルの周りをクラシックなセスナ機が飛んでいる ボクはそれを更に高い位置から俯瞰で見ている コックピットを見ると、息子が操縦しているのだ 突然、カットが変わった ヨットレースにボクがエントリーしている ところがボクの服装が派手すぎて失格だと…

花のつぼみの萌える時

花のつぼみの萌える時 我が胸も 愛の想いに萌え出でぬ ハイネの抒情詩が草原から流れてくるような春 花も虫も鳥も獣も人間も みんな想いは恋模様 生きることは恋すること これこそが、この地球と言うすみかに集う 生きものたちの本望なのだ 人間たちは、恋を…

そろそろ後進国になろうよ

春の灯をのせて屋形船が浮かぶ海 世界中で地球の限られた資源を奪い合っている現実から 逃避したような世界 あの東京湾の屋形船と 地中海の難民船の間にある径庭 ボクたちは一体 どのような眼差しで、ニュースな映像を見ればいいのか テレビは相も変わらずに…

怒りをこめて振り返れ

その男はまるでマシンガンのように 世間に疑問と侮辱を叩きつける その男 ジミー・オズボーン すでに確立された社会に、疎外された青年だ 心の怒りをぶつけようがない しかし、その怒りの矛先を爆発させる力はない 行動には移し得ないのだ 「俺達の世代の人…

この社会は「人形の家」

ああ すべてがむなしい… なんだか女性たちのため息が聞こえてくる そういうことじゃないの… そんな問題じゃないのよ 女性たちの呟きが聞こえてくるようだ 人形の家がある 美しいノラは前途ある弁護士を夫に持つ幸せな妻だった ノラは以前、病気の夫の為に 療…