河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

ボクより年下の父と母が登場してくれた!

東伊豆の稲取海岸あたりの海の家である。

涼しい風に吹かれて、のんびり大相撲のテレビ中継を観ている。

突然の轟音、土俵上の櫓の屋根がすさまじい勢いで揺れている。

海の家も揺れている。

どうやら大地震のようだ。

部屋の中には父と母がいるが、まるで動じることなく、いつもの優しい口調で何か言っているが、地震の騒音で聞こえない。

相変わらずスリムで上品なおしゃれな父と、典型的な和服美人の母が、何かを指さしている。

そちらを見ると、大きな鍋にオミオツケが出来ている。

我が家ではオツケと言っているんだと思いだす。

母は何が言いたいのか?

地震の揺れの中で、母を抱いてオツケの処へ行くと、母が得意そうな顔をする。

鍋を見ると、オツケの表面が揺れていないのだった。

温かな湯気の中から、ほんのりした味噌の香りと、煮干し出汁の風味が漂ってくる。

そうだ、これがボクの母の味なんだと、思い出すのであった。

流石は日本の伝統文化、母のオツケは地震にもびくともしないのである。

揺れが収まったので外へ飛び出してみる。

そこは、なぜか突然、六本木4丁目の路上である。

東京無線のグリーンのタクシーの側面がちぎれて飛び散っている。

道路の反対側の、ボクが所属するプロダクションが入っている黒崎ビルが、崩壊している。

たしかに前から、あのビルは手抜き工事で、地震にはやばいと言われていたのだ。

すさまじい光景である。

立ち尽くすボクの腕の中には、抱いていた母の軽さと柔らかさが残っているのであった。