なぜか飛行機を操縦してる。
オートバイのように跨がって乗る超小型機だ。
眼下はヨーロッパの郊外の街だ。
小さいから滑走の距離も短かった。
ボクは一人で大空を独占しているのだ。
ボクが座っているのは、翼の付け根の部分で、そこにアクセルのレバーボタンがある。
なぜだか左右に一個づつある。
方向を決める舵輪もアクセルと一体になっていて、操縦が難しいのだ。
真ん中のレバーは上昇下降に使う。
ボクはこれらを自由自在に操り、大空と一体となって漂っているのだ。
電線や建物の壁も迫ってくるが、機体をコントロールして空気のように流れているのだった。
でも、飛行の最中によく落ちないものだなぁと、感心しながら飛んでいる。