河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

人間から離れられない生きものたち

小田急線の片瀬江の島駅の前にある弁天橋は片瀬川に架かっている。

橋の上には釣り人が沢山いる。

スッポンが釣れている。

ボクも竿を出している。

胴付きの一本針にゴカイを刺して落とすと、すぐに魚が釣れる。

15センチくらいで節だらけの虫のようで、顔はトカゲみたいだ。

針を外していると、周りの人々が「逃がしてやりなさい」と言う。

当たり前だよ。

大人の命令口調の言葉に腹が立った。

左端にテレビ東京の演出家の佐藤さんが、スミイカを数杯釣っている。

川を覗くと、泥の中に無数の生きものたちがいる。

亀やイカや変な見たこともないような生物が蠢いているのだ。

海へ出ないで、河口の岸辺で蠢くこいつらも、きっと人間の近くでしか生きられない生物なんだなぁと、佐藤さんと語り合う。

人間から離れれば、すぐそこに静かで広い海があるのに。

(子供の頃、ボクは大人に混じって弁天橋の上でよく釣りをしていた。佐藤さんは数年前に他界された、良き仕事仲間だった。)