小さな10トンクラスの観光船で東伊豆の初島へ向かっている。
出航した港は見慣れない風景・・・稲取あたりだと思うのだが、天城の山並みが違う。
紅葉が始まっているのだが、何かが違う。
船が変な揺れ方をしている。
右に左にローリングしているのだ。
操舵室を覗くと、なんと猿がラットを握っている。
これは船会社の演出なんだろうか、だったらもっと上手く操縦しろと思う。
今時の季節、初島の左側海域はワラサ、右側はヒラマサが釣れるはずだけれど、なぜか釣り舟が見えない。
島の中、初島なのに大島のような賑わいである。
コーヒーを飲みたいのだが、ホットミルクしか売っていない。
売店の従業員の青年が昼飯を食っているのを覗いてみた。
見たことにない動物の蒸し焼きで、煎餅のように平べったくなっている。
良く見ると、それは牛だ。
ホルスタインの30センチばかりの赤子だ。
どうやって食うのか見たかったのだが、ボクの気持ちはコーヒー探しの方に行ってしまい、ついに見ることが出来なかった。
(目覚めて、すごく残念な気分、二度寝して夢の続きが見たいよ)