赤坂プリンスらしきホテルでのパーティ。
テレビ制作会社の仲間たちが、沢山いる。
ボクと同期の放送作家・出倉 宏さんが珍しく、よく喋っている。
こんなに喋る彼は初めて見た。
聞けば、近々お店をやると言う。
カウンターの飲み屋だそうだ。
ボクはやめた方がいいよ、と言いかけるがやめた。
彼は酒好きだし、存外上手くやるのではないかと思ったからだ。
店の話題が、六本木のディスコ・アフロレーキになる。
アフロレーキは日本のディスコティック第一号で、オーナーはボクの朋友マリオ・山口である。
テレビ台本を書くのは、ディスコの大音響の中が一番好きだと言うボクに、皆が反発している。
ボクはそんな話をしながら、あのディスコは30年以上も前の事に気付き、嫌になった。
制作会社の社長が帰るようだ。
そんなことを気にかけるのも、いつもの日常だよねと自分に納得している。
(登場した出倉さんもマリオも逝去されてもういない。六本木のディスコ・アフロレーキでは、若者が踊り狂う騒音の片隅で、ボクは本当に放送原稿を書いていた。
楽しい夢だったなぁ)