河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

幻想の美しい少女との出逢い・・・

1年前の記憶が黄泉帰ってきた。

緑あふれる郊外の道を路線バスに乗っている。

切符が入ったバッグを提げたバスガールがいる。

時代は昭和。

あれは1年前だった。このバスで独りの少女を見かけた。

細くて小さくて清楚な少女だった。

少女は途中の駅で降りた。

その少女に魅かれるように、ボクも後を追った。

目の前には赤っぽい明治の館のようなレンガ造りの家。

その横手から緑の道が続く。

人の姿は見えない。

少女の後ろを歩いて行くと、小さな谷間があり橋が架かっている。

下を流れる川幅は5メートルほど・・・。

見下ろすと川の水は上質なシルクのように透明だ。

鋭い魚が泳いでいる。

何匹かいるその30センチほどの魚は、背中に硬質な茶色のタイルのような模様がある。

ドイツ鯉か?

いつの間にか、ボクは橋の上で少女を抱いて、魚の姿を追っている。

橋の上を人が通る。

間断なく通る。

人の目が突き刺さり、快い発情感。

ボクを見つめる少女の幼い、妖婦のような瞳。

泣いているのか。

否、少女の頬の上には、涙の形のアザがあった。

得も言われぬ、艶っぽいアザが。

(夢の中で、1年前の記憶と言う不思議なシチュエーション。現の世では全く逢ったことのない少女。ボクの中でどうやって映像を創ったのだろう?)