騒音と紫煙の居酒屋の店内。
10名ほどのテレビ制作スタッフと酒を飲んで大騒ぎしている。
隣のテーブル席には、昨夜、テレビのニュースに出まくっていた男がいる。
でも、誰も気がつかない。
中南米・・ニカラグアの大統領にはむかっていた日本人の男だ。
ボクは彼に気付き、彼の勇気と正義感と度胸を称えたのであった。
彼は喜んで、次回は一緒に行って欲しいと頼まれてしまった。
まいったなぁ、ニカラグアの言葉を覚えなきゃ…などと考えながら店を出る。
都立大学駅前の商店街に似た街だ。
そこの休業している店のシャッターの前に車を停めておいたのだ。
しかし、車が見当たらない。
町は祭りの後のようで、やくざや的屋が沢山いる。
顔見知りの渡世人、柳田組長がいたので、車がなくなっちゃった事を話す。
柳田組長は青砥警察から、こんな紙を預かっていると言って、ボクに紙きれを渡してくれた。
駐車違反の紙だ、しかもレッカー移動したと書いてある。
やられたぁ!
しかし、駐車場に入れたと思えば、駐車違反の罰金も同じくらいだからいいかな…なんて、せこいことをかんがえている。
この時、夢の中でこれは夢かもしれないぞ・・・あっ夢だと気付いて安堵している夢だった。
(ニカラグアの大統領に、はむかう日本人が誰なのかは、まるで分からない。
その上、ボクは酒を飲んで騒ぐことはない。煙草も吸わない。これは飲みたい、吸いたいと言う願望なのだろうか?)