赤いドレスを着た女性が、港町の酒場にいる。
カウンターバーの止まり木にボクもいる。
ドレスの女性はホステスなのか・・・
彼女がジントニックをボクの前に置く。
グラスの下に敷いたコースターは、黒くて四角い。
ジントニックのグラスを口に含むと、ボクの視覚にそのコースターが入っている。
何かが動く・・・
凝視すると、何かが蠢いているのだ。
右手の中指でちょこっと触ると、5センチ程の丸くてプリプリした青い虫が出て来た。
シーンが突然に転換した。
その女性の家の中だ。
初めての家だが、ボクはそう思い込んでいる。
西洋館で、外の壁にはツタが絡まっているのだろう。
窓の外にもツタが見えるのだ。
広い洋間のリビングルームに何故だか、プールがあり、その横に井戸がある。
その井戸を黒人の男が押して、プールに水を入れている。
件の赤いドレスの美女は、いつしか真っ白い和服に着替えていた。
死に装束…ボクは一瞬そう思った。
痩せぎすで顔は青白い。
彼女がプールで泳ごうと言う。
プールサイドにはボクの他に、数名の男女の客が居るようだ。
ボクは勧められるまま、服を脱ぎ、プールに飛び込んだ。
海育ちのボクは水泳が得意なので、みんなに受けるように様々な泳ぎ方をして見せた。
その時である。
女主人が、突然、和服の片肌を脱いだのだ。
真っ白な肌の背に、黒い四角いシミがあった。
そのシミが、ワサワサとケバ立ち、その中からあの青い虫がニョロニョロと湧き上がってくるではないか!
ボクはプールから飛び出した。
そして逃げる、広い植え込みの庭を抜け、塀をよじ登り、田んぼのあぜ道を走る。
パンツの尻の穴の部分がムズムズする。
身の毛がよだった!
慌ててパンツを脱ぐと、青いプリプリした虫が、ポトンと地面に落ちた。
振り返ると、白装束の女が遠くから追いかけてくる。
ぶわーっ!
と、叫んで目が覚めた。
(久々に恐怖の夢を見た。原因はスポーツジムで筋トレやりすぎて身体が疲れたのか、パチンコの「リング」で、貞子を見たからかな(笑)
しかしその後、逃げたボクはフルチンだったのだろうか(大笑))