ゴルフ場だ!
多分、大磯のレイクウッドゴルフクラブだろう。
美しい新緑の中に、ウオーターハザードが沢山、点在している。
同組が誰と一緒に回っているかが、分からないが、とにかく四人のテーショットが全員ラフへ行く。
同組の人たちが、次々と第二打を打つ。
ボクの番だと思って、ボールの位置を見ると、ボクが一番飛んでいなかった。
ルール上はボクが最初に打つべきだったのだ。
慌てて打とうとしたら、クラブがない。
ボクのキャディさんは、もう先へ行ってしまった。
4番か5番のアイアンが欲しいのに、キャディさんは、大声で呼んでも来てくれない。
同組のメンバーがクラブを貸してくれると言う。
7番アイアンだ。
もう一人が貸してくれたのは、ピッチングアイアンだ。
結局、距離が出ないが、仕方なく7番を借りた。
ラフの中でボールは潜っている。
ボクは距離を稼ごうと、フルスイングした。
ありゃ、いけねー、空振りだよ。
メンバーは既にコースの先へ行っていて、ボクの居場所は見えない。
ボクは今のスイングが、いかにも素ぶりだったかのように装い、もう一度アドレスをやり直し、スイングした。
また、空振りだ。
ボクは焦った。
焦って、何度もスイングするが空振りばかりだ。
こうなったら、仕方がない。
ボクは反則を承知で、ボールを打ちやすい所へ移動させて、スイング。
しかし、空振り。
その時、隣のコースを回っていたゴルファーが、ボクの横で同じように空振りしていた。
そのゴルファーは頭に来たらしく、突然、持っていたゴルフクラブをへし折ってしまった。
それは、友人の作曲家、三木たかしさんだった。
二人で大笑いして、ゴルフやっていることを忘れて、風呂へ入りにクラブハウスへ歩きだした。
楽しいゴルフだった。
(最近、ゴルフやってないから、夢でも楽しかった。しかも三木たかしさんに会えるとは・・・三木さんはよくクラブを折る人だったなぁ(笑))