人々であふれる繁華街だ。
なんだかこの喧騒は、中国の海南島のダウンタウンのようだ。
ここで、真っ赤なボディスーツを着た美女に出会う。
彼女は、脚に怪我をしてるようなのだ。
話す言葉は何語だか分からないが、目で助けてほしいと訴えているのだ。
彼女を背負って旅館を探していると、鬱蒼とした緑の中に瀟洒な純和風の旅館があるではないか。
彼女とボクは、その部屋の中で布団に潜りこんで・・・
と、その時、どやどやと中国人らしき集団が部屋の中に乱入してきた。
みんなで相部屋にしてくれと言う。
冗談じゃない。
ボクは彼女を連れて部屋を飛び出し、他の部屋を探す。
ここは、ものすごいマンモス旅館なのだった。
何処までも続く廊下、そして満室の部屋。
夥しい数の旅行者が、ひしめき合っている。
大広間では飯の時間だが、行列の後ろが何処だか分からないのだった。
それよりもまず部屋だ。
部屋を探して、彼女と眠らなければ・・・と彼女を見ると・・・
なんと彼女は三人も子供を連れているではないか!
しかも、熊のぬいぐるみを持って来て、これを見せれば優先的に部屋がとれると言う。
館内マイクが、なぜか日本語で部屋の状況を伝えている。
まだ40万人分の空室があると、言っている。
それを聞いて、少し安心したが、まだ部屋が確保できない。
調理場へ行って、板前に聞いてみる。
板前は、自分で探せと、冷たいことを言う。
ボクは怒って、フロントに電話をかけさせた。
電話が通じたと、板前がボクに受話器を渡す。
「メルシィーボクゥー」
外国人の女の声だ。
ボクは慌てて受話器を切ったのであった。
(なんとも賑やかな夢だった。しかし、あの赤いスーツの女性は誰だったのだろうか。夢の中になぜ、知らない女性が登場するのか、とてもスリルがあって面白いなぁ)