河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

フィリピンの貧困の中で・・・

何かに押さえつけられるような、ジメッとした暑さ。

すえたような匂いに包まれた街。

フィリピンのルソン島に来ている。

マニラのホテルから、自称弁護士の運転する車で、視察と取材に出かける途中なのだ。

信号で車が停まるごとに、数百人の子供たちが新聞やゴルフボールやアイスキャンディを持って、飛びついてくる。

いらないと言うと、タガログ語で多分罵声だと思うのだが、うるさい。

仕方がないので、ひと月遅れの古い新聞を買う。

突然、男が二人、道をふさぐように立ちはだかる。

フィリピンのマフィアか!

しかし、どこか見覚えのある奴だと思ったら、渋谷で見かけたチンピラだ。

彼らは、なぜだかボクの顔を見ると、腰を抜かしたように逃げて行った。

車が交差点を曲がると、目の前に大きなゴミ捨て場があった。

学校のグラウンドほどもある所に、夢の島のようにゴミが山積みだ。

東北の被災地で見た、瓦礫の山にも似ている。

そこで、大勢の子供たちが遊んでいた。

みんな裸足で貧しい服を身にまとっている。

子供たちが、変なものがいると、ボクにタガログ語で叫んだ。

ワニか巨大なトカゲかと、ボクは瞬間的に連想した。

ゴミの洞穴のような所を、恐る恐る見ると、そこには白い猫と、その赤子が3匹。

その横に、ネズミの赤子も1匹。

その猫とネズミが、石の土手を登ろうとしては落ちてくる。

その姿が可愛くて、子供たちと見つめているボク。

何気なく見上げると、土手の上には真っ黄色な蛇が這っていた。

わっ!叫んで目が覚めた。

(あの南国のドヨーンと重たい湿った暑さ、空気感、将にフィリピンの旅を堪能した(笑) しかし、ボクはタガログ語はまったく出来ないのだが、どうして夢の中では理解して、意志が通じ合うのだろう。現実の世界でも国家間に言葉はいらないのかもね。)