私鉄沿線らしき駅のホーム。
ダークスーツを着た中年の男が、畳んだ傘を逆さに持ってゴルフのパターの練習なのか。
そこへ電車が入って来てドアーが開くと、件のゴルファーは車内にボールを打ち込んだ模様。
あわてて満員電車に乗り込み、人込みの中でボールらしきものを探しまわっている。
なんと、傍若無人な男なのかとテレビのニュースが伝えている。
ボクはテレビを見ていたのだった。
で、ここはどこ?
周りを見回すと、小奇麗な女性の部屋のようである。
バスルームではシャワーの音が聞こえているではないか!
彼女は誰?
ここは何処?
どうにも思いだせないのだ。
しかし、バスルームから漏れ聞こえる声は若々しくて、可愛いのだ。
その時である。
ボクは突然、ウンチをしてしまった。
いや、オナラをするつもりが、ウンチが出てしまったのだ。
しかも、パンツの中にだ!
慌てて、トイレに駆け込んで捨てようと・・・
パンツの中には、長いのがひとつ、短いのがひとつ。
いや、ふたつ?
あれ?みっつ、よっつ、いつつ・・・
小さいのがいっぱいあるじゃないか!
ボクは慌てて、ペーパーで拭き取れば拭き取るほどに、パンツの中はウンチだらけである。
耳を澄ますと、シャワーの音は止まった。
まずい・・・。
ボクは途方に暮れた。
万事休す。
いや、待て、空いたバスルームにそっと駆け込み、パンツを洗ってしまえば何とか打開の道筋が・・・
待て、他に方法はあるか?
など、考え込んでいたら目が覚めちゃったのだ。
(覚醒して、ウンチの処理のアイデアを考えてみたが、あの状況では対処の方法は難しいね。あの部屋の住人は誰なのか?まるで見当がつかない。これは紙が、いや神が与えたもうた天罰かも。今日は一日、静かに過ごそう・・・かな。)