何処だか分からないが、駅まで車で疾走している。
郊外の松並木。
ボクはアクセルを全開でフルスロットル。
後ろから、なんとディンギー(小型の二人乗りヨット)が追い付いて来るのだ。
ヨットの上には、何処かで会った事のある男が二人。
ボクの車も、ディンギーも走る!走る!
ヨットからのカットバックの映像で、ボクの車がドラフトしながら走っている。
様々な角度でスイッチングされているのだ。
ジープやトラックなどが対向車線ですれ違う。
ヨットの上では、とんねるずの憲がサングラスを三つ重ねて着けている。
ボクの呼びかけに、ジブシートを引きながら、悪戯っぽく親指を立てた。
次のシーンは旅館の部屋の中。
とんねるずの貴と憲がいる。
貴がレイプすると言うのだ。
どうやらテレビドラマの撮影らしい。
角の部屋の前、貴が障子を開けて、ぬき足差し脚、入って行く。
ボクと憲は廊下で、好奇心いっぱいで聞き耳を立てている。
貴が部屋でドタバタ始めた。
ボクと憲は指を舐め、障子に穴を開けて覗いた。
しかし・・・部屋の中では貴が逆立ちの練習をしているだけ。
つまり、レイプは嘘だったのだ。
つまらないドッキリカメラだ。
「プロデューサーを騙すんじゃねー!」
ボクは大人げなく叫んでしまった。
この後、とんねるずと共に、誰かに追いかけられて逃げ回ったのであるが、目覚めたら、そのディテールは全て忘れてしまった。
(かなりの長編で、目覚めて忘れたシーンもある。トンネルズとは彼らが若手の時、ボクのプロデュースしたテレ朝の番組「爆笑!どっとスタジオ」で楽しい仕事をした。「あの時のご恩は忘れません」会う度にこう言う彼らは、素敵な大人だ。)