河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

欲望と言う名の街へ…そこで見たものは!

テネシー・ウィリアムスのドキュメンタリー映画を創ることにした。

そこで「欲望と言う名の街」へ取材に出かけた。

ボクのスタッフの小夏エリが、スクリプトを書く為に同行している。

この町は不思議な街だ。

香港や台湾のダウンタウンのようでもある。

酒の匂いと紫煙が立ち込めているのに、人がいないのだ。

運河には、大きな朽ち果てた木造のだるま船が係留されている。

人間の饐えた匂いがする。

安っぽいネオンサインの看板とガス灯の点いた店に入る。

コールガールなのだろうか、十数人の女性たちが、さっと前に並んだ。

その顔は無表情で、人間と言うよりエイリアンのようなのだ。

あらためて見ると背丈は1メートル程しかない。

その彼女たちが、うっとりした顔を造ってボクを見つめる。

「あなたたち!いい加減にしなさいよ」

気の強い小夏が一喝した。

「先生、出ましょ!」

ボクの腕を引いて外へ出た。

まともな女性はいないのかなぁ・・・

次に飛び込んだ店は、なんだかスーパーマーケットのように雑然としている。

やっぱり、そこへ十数人の女性たちが来た。

今度は、揃いもそろっておばさん軍団なのだ。

姿かたちは、地球上の人類とは違う。

背丈の低い、エイリアンっぽいのだ。

けれど、確かにおばさんなのだ。

「良い子がいる店知ってるよ」

「安くて可愛い子だよ」

「おにいさん、行ってごらんよ」

同じような姿形のクローンなおばさんたちが、口々にうるさい。

小夏の横顔を垣間見ると、爆発寸前の顔だ。

怒って啖呵を斬りそうだ。

こりゃやばいなぁと、思っていたら夢がここで終わった。

(珍しくスタッフの小夏が登場した。ここのところLM文化塾の外部折衝や企画の構築などで、小夏と話し合う時間が多いせいかもしれない。しかし、小夏が怒って爆発する前に目覚めて良かった(笑)。)