河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

東京の山村で渓流釣り…その時・・・。

梅雨空の渓谷は、時折雨脚が強く冷たい。

木々の切れ目から、黒い雲の点在が見てとれる。

渓流にはまだ、濁りが入っておらず、イワナ釣りには最高の条件なのだ。

さらさら流れる渓流の左手に、ワンドを見つけた。

本流の流れが入り込んで、深い池のようになっているのだ。

水中に魚影が見える。

かなりの大物だ。

ボクは岩陰に身を隠して、毛バリのついた仕掛けを振り込もうとしたその時である。

ボクの狙っていたポイントに、対岸の岩陰から毛バリが飛んできて着水した。

水面に羽虫のように浮かんだ毛バリに、水中より魚影が浮かび上がり飛びかかった。

咥えこんで一気に水中に反転した。

すごい!

尺級のでかいイワナだ。

ピーンと張った道糸を、竿を立てて貯めている釣り師が、岩陰から現れた。

女性だった。

なぜか、彼女は釣りの服装ではなく、空色のワンピースを着ている。

胸元が開いていて、豊かな胸の谷間が見える。

ヘアーはボブ、長い黒髪のワンレングス。

優しい笑顔、柔らかな身のこなし。

何処かで見たことがある・・・というより今日一緒にボクの車で来た女性だ。

と、言うことは、ここは東京の唯一の村、桧原村だ。

それじゃ、テレビの旅番組の撮影じゃん。

あれ!プロデューサーはボクだ。

彼女は旅人役の志乃さん、池波志乃だ。

すると、カメラスタッフは何処だ?

ここは何のシーンだっけ?

あれ?あれ?

頭がごちゃごちゃで覚醒した。

(なんと懐かしい池波志乃さん。今は中尾 彬さんの奥様だけれど、40年前の姿で現れてくれた。お父上がボクと親しかった金原亭馬生師匠。その娘さんの志乃さんは、まだ新進女優だった。ロケ現場の桧原村まで、志乃さんを車で乗せて行った事を思い出した。夢ってすごいこと記憶しているのだなぁ)