河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

鍵穴からのぞき見る欲望のカリカチュア・・・

オペラ座の舞台そでからレンガの階段を降りると、楽屋へと続く道。

水溜りもある湿度の高い、無風の空間。

楽屋のドアーの隙間より差す、木洩れ陽のような紅色の光。

ドアーノブの下にある鍵穴。

それが、突然ディフォルメされボクの目の前に現れた。

息を殺して鍵穴を覗くと・・・。

美しい裸身をさらしたマドンナが、化粧鏡に向かっている。

ボクに潜む卑猥なる本能が息づき始める。

そのエキストラオーディナリーな空気感が伝わったのか・・・

彼女の白い裸身の背中が、薄く紅色に染まる。

欲望のカリカチュア・・・

化粧は美しきオンナをカリカチュアする。

それは、欲望の追求なのだ。

決して単なる写実ではない。

大いなる欲望のアバンギャルドなのだ。

鏡に映された自らの裸身に、見惚れながら化粧する可愛いオンナの姿態。

密かに行われる、その行為にボクは制作意欲を掻き立てられるのだ。

文字と言う絵の具で、オンナを描き続けるのだ。

美しきオンナは背中に鍵穴を持っている。

それを、覗く快感・・・

覗かれる快感・・・

鍵穴を覗きながら、猛烈に文字が書きたくなって、飛び起きた。

(彼は誰れ時、飛び起きてパソコンに向かい、短編を書き続けている。夢が創作意欲のモチベーションになる時があるのだ。もっとも今、書いているのはコメディだけれども…(笑))