何か途方もないことが起きているにも関わらず、何事もないかのような都会の風景。
ひとの命と情念を、ないがしろにする、恐るべきリアルタイム・・・。
大きな街のスクランブル交差点。
機械のように、整然と移動して行く現代人たち。
それをビルの屋上より俯瞰で眺め、想う。
あの無数の人々は、もしかしたら…いや、もはや、ロボットに近いのではと・・・。
人間というより、アニメのキャラクター・・・。
その顔は、あまりにも無表情で、歩くリズムはデジタルなテンポ・・・。
人間本来のアナログの感性を感じないのだ。
現代の若者たちは、恋愛のない世代と言われて当然だ。
彼らには、恋のない性はあっても、性のない恋はあり得ない。
エロスがないのだ。
もっとも人間として大切な、エロスが消失してしまっているのだ。
家庭、学校、職場、社会・・・
いったい誰が、何のためにエロスを封印するのだろう。
ボクは物理的な性の刺激をばらまく、出版物や風俗産業を言っているのではない。
男女のエロスは、そんな低俗なものではないのだ。
ボクは、人々の群れを見つめて、呟きながら、これこそいつもボクが思っていることだと、気付いている。
今こそ、エロティシズムを描き、書き、伝達するアーティストたちが必要だな。
今の日本は、中世のヨーロッパのようだ。
次の放送作家スクールの授業は、このテーマでいこう!
よし、手帳にメモだ!
と、思ってたら、本当に目が覚めた。
(長い習慣ってすごいね。こんな脈絡のしっかりした夢を記憶に留めておける。
記録にしようと、目が覚める。メモをしっかり採ったから、文章的に繋がっている。
まぁ、ボクが作家でもあるからだけれど・・・)