音楽ショーの本番中継が終わった。
何処かの公会堂か、ホテルの宴会場のようでもある。
ボクは、忙しそうに動き回っている。
何せボクは、憧れのスター歌手のマネージャーなのだ。
大橋節夫さんだ。
彼の大ヒットソング「倖せはここに」は、高校生のボクの愛唱歌だった。
ハワイアン音楽。
大橋節夫とハニーアイランダース。
その本番中継が今、終わった。
ボクはバックステージの担当者に、挨拶して回り、とっ払いのギャラを貰ってサインして大橋節夫さんに渡した。
大橋さんが帰るというので、玄関まで送って帰りの車を手配した。
さぁ、仕事が終わったぞ。
ああ、腹が減った。
何も食ってない。
スタッフ弁当を貰って食おうとした時、交通費を貰っていないことに気が付く。
やばい、スタッフが皆ないなくなってる。
プロデューサーは森藤さんだ。
彼は音楽家で、キーボード奏者の筈だけど、プロデューサーなのだ。
彼を楽屋で探しまわる。
風呂場で嬌声がするので、ドアーを開けると・・・
なんと、小さなバスタブに4人の男たちが入り込み、アバンギャルドな見てはいけない行為をしていた。
男同士で気持ち悪い奴らめ・・・
取り敢えず、彼を引きずり出して、交通費を請求した。
しかし、彼はぐでんぐでんに酔っていて、次回の収録時にしてほしいと言う。
ああまた、立て替えかよ・・・
ボクは、憂鬱になって立ちつくしていたのだった。
(ワオッな夢だ!ボクの長い放送・芸能界の仕事の中で、タレントのマネージャーを
一年だけやったことがある。それが大橋節夫さんだった。そのいきさつは長くなるから割愛するが、じつに面白い経験だったなぁ。♪ 小さなー小さなー倖せはここにー♪)