河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

再び、あの男に出会えた!チェ・ゲバラ

多摩川の土手の上。

ジョギングや犬の散歩や釣りからの帰りのおじさんも行き交う、いつもの夕景。

西の彼方には夕焼けに染まる富士山。

ボクは土手の斜面に草枕で想う。

「テロリストと革命家・・・その径庭・・・」

「それを決めるのは、その時代の権力者だよ」

突然、ボクの隣に男が現れて言った。

「テロリストと革命家・・・俺は両方呼ばれてたよ」

その男はダークなシャツに、同じ色調のベレー帽をかぶっている。

ベレーの真ん中に小さな、でも鮮やかな赤い星ひとつのデザイン。

長髪に口ひげ。

「チェ・ゲバラ」・・・だ。

キューバ革命に尽力し、英雄視されたが、南米の他国ではテロリストと呼ばれた男。

「ある日の真実が、永遠の真実ではないよ」

ゲバラが呟いた。

「この国にも革命が必要だな」

「ボクもそう思ってるよ」

「革命家になれよ」

「なれるかな}

「革命家に大切なのは、人間への愛、正義への愛、真実への愛、愛のない革命はないよ」

「ボクには愛はあるはずだ」

「人間はダイヤモンドなんだよ。ダイヤはダイヤでしか磨けない。人間を磨くのも人間だけなのさ」

ぼくはもう、ゲバラの言葉に圧倒されている。

「革命・・・か。」

ボクの出来る革命は文化革命しかない。

「よし、ボクは文化の革命家になるぞ!、革命家になるから・・・」

と、良いかけて隣を見ると、チェ・ゲバラはすでに居なかった。

「ちぇ!ベレー帽を貰おうと思ったのに残念!」

この自分の台詞に自分で受けて、目が覚めてしまったのだった。

「ちぇ!」

(8月は原爆や終戦やお盆・・・なんだかそんな雰囲気の中での夢だ。

昨日の夢に登場した二人の男に感動したので、再びゲバラが現れてくれた。ボクは若い頃、チェ・ゲバラが大好きで、彼と同じベレー帽を英国の百貨店で買ってかぶっていた。今の長髪も口髭も、その名残なのだ。よし、今こそ人を磨く革命家になろう!)