河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

幻想の世界を飛び回るエロティシズム

ボクの眼はなんだろう。

景色が超広角な鳥瞰で見えていたのだが、突然・・・

凄い勢いでズームアップして、小さなアブラムシの中に分け入る。

ボクはいったい誰なのだろう。

カメラが勝手に客観視して、ボクの全体像を見せる。

そこには蝉の抜け殻がいた。

柔らかな羽二重にしがみついている。

ボクは蝉の抜け殻のなかにいる。

いや、その抜け殻を操縦している。

まるでガンダムのようじゃないか・・・

ボクには、そこが何処なのか分かる。

羽二重の衣装の内側から、甘いエロスの香りがするから・・・

ボクはエロスの解放軍である。

この社会は性が氾濫しているが・・・。

決して、性が解放されたのではない。

夜の街のけだるい人々は、太宰の堕落とは違う。

さりとて、檀一雄の人間復活とも違う。

単なる穢れでしかない。

戯れでしかない。

今こそ、エロスの解放をしなければ。

そして、身を焦がす堕落に身を包む時なのだ。

人間、復活の為に・・・

蝉の抜け殻のボクは、そう呟いて、はたと考え込む。

その為には、まず何をしようかな・・・

うーん、何を・・・

考えてる内に眠りが薄くなって、あとは朧・・・

(昨夜、10年前に買って、読んでいなかった中公新書の「タイトルの魔力」を読みながら寝た。エロティックな絵画にタイトルが必要なのか・・・そんなくだりがあったが、この夢は、その影響かも知れないなぁ。何でボクが蝉の抜け殻に・・・本人も理解できませーん(笑))