河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

理性に見放された想像力は・・・

ぬばたまの夜が更けて行く・・・

何処で鳴らすのか、山寺の鐘が陰にこもって流れてくる・・・

木々の陰影は、漆黒の闇に溶け込む・・・

もう、何も見えない。

ボクは、ここで想像力の宇宙に漂うのだ。

白銀も黄金も玉も、なにせむにの世界なのだ。

なにものもいらない。

想像力は何も必要としない。

でも、失ってはならないものが、ひとつある。

理性だ。

想像力は理性と結びついて、はじめて芸術に昇華する・・・

誰かが、そんな事を言っていた。

理性こそ、芸術が生み出す驚異の源泉だと・・・。

たとえ、暗黒の世界でも理性を失ってはいけないのだ。

理性を眠らせると、妖怪が生れてくる。

理性なき想像力の世界は、妖怪だらけになる。

今の現実社会を見れば分かるだろう。

ボクは泡沫の夢の世界で、掌文を書いている夢から覚めた。

(確か、ゴヤに「理性が眠れば妖怪が生れる」と言う作品があったように思う。

ボクにも「妖怪ベンリー」と言う友達がいるが・・・。

人は誰にも、理性があるが、それを仕舞い込んで忘れている人が多い。

ボクもその一人だ。夢の中のボクが、それを教えてくれた。)