河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

科学を忘れて、幻想の世界へ遊ぶ・・・

秋の海へ来た。

夏の狂おしい程の喧騒が去った、秋の海はいい。

十六夜の月明かりが、漆黒の海面に一筋の道を創っている。

ボクは、その月の道に泳ぐ。

いつしか月光は、海中に潜行しボクも海人になる。

ボクは左手に銛を握り、皮のパンツを履いている。

大好きなポセイドン風なのだ。

ふと見ると、海底に眩い光を放つものがある。

その壮大な光の螺旋に飛び込む。

その光源は、美しい曲線を見せて横たわっている裸婦・・・

全裸の両脚には、ストッキング・・・

将に、エロティシズムの装い・・・

エロスの芳しき極みを、醸し出している。

美しい乳房が潮にたなびいている。

濃いアイラインの瞳が、気だるそうにボクを見つめている。

ボクの五感は一斉に反応した。

ホメロスの叙事詩、オデッセイア・・・

これが、あの竜宮と言う世界なのか・・・

ボクは、エロスの海底に向かって、真っ直ぐに潜行した。

(なんだか素敵な幻想の世界に遊べたけれど、フィナーレが思いだせない。

あまりにも陶酔の極みで、一瞬にして消去されたのだろうか・・・。そういうことにしておこう。ボクは時々、こうして幻想の世界で遊べる。だから、眠ることが何よりの楽しみなのだ。)