河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

鷹は決断する・・・40歳の命に・・・

ボクの頭の上には、鳥の巣が乗っている。

見方によっては、空気清浄機の丸いフィルターにも見える。

ボクのヘアースタイリストである中山先生がデザインしたものだ。

結構、アバンギャルドで気にいっている。

それに、この部屋の壁や床は、びっしり柔らかな産毛が生えているようだ。

ここは、どこだろう?

その時、ボクの目の前に大きな鷹が現れたのだ。

鳥小屋か・・・ここは・・・

鷹がゆっくり、しかしきっぱりと話し始めた。

「私は今、40歳になった。」

「私たちの寿命は70年・・・しかし、この40年目に大きな決断をしなければならない」

「それは、死ぬか、孤独の旅にでるか・・・」

「私たち鷹は、40年生きるとクチバシが伸びすぎて餌が食べにくくなる」

「脚の爪も伸びすぎて、餌を掴めなくなる」

「毛も若さがなくなって、重たくて空を飛びにくくなる」

「だから、このまま死を迎える仲間も多いのだ」

「でも、まだ生きる気があるなら、寿命はあと30年あるんだよ」

「ただ、ひとつの決断をしなければならない」

「それは・・・」

「それは、家族、仲間と別れ、独りで深い森を越えて高い山の岩場に行かなければならないのだ」

「そこで、誰の世話にもならず、伸びた脚の爪を、ひとつ残らず抜いてしまう」

「次に、羽根を一本ずつ抜いて軽くする」

「最後に、岩にクチバシを叩きつけて、折ってしまうのだ」

「そうして、何も食わず、何も望まず、何日も何日もじっとしている」

「敵に襲われたり、病気になったら終わりとあきらめる」

「そして、新しいクチバシが生え、新しい爪が伸び、新しい羽根に生え換わった時、

新しい命が復活する」

「これから30年、あたらしい生活が始まるのだ」

「じゃ、そろそろ山へ行くかな・・・」

その鷹は、重たそうに羽ばたいて、孤高の彼方へ飛んで行った。

ボクも今、新しい人生の第二章を迎えている。

第一章に負けずとも劣らない、素敵な人生にしよう!

やるぞー!

するぞー!

おきろー!

本当に起きちゃった。

頭の毛は、少しパーマが解けてきたが、昨夜のままだった。

(何かの本で、鷹は長生きの鳥で70年も生きるとあった。だだし、そこまで生きる為には40年目に勇気のいる決断と厳しい試練があるそうだ。人間も60年目がその決断と試練の時だろうね。ボクは今、第二の人生を送っている。青春時代よりも遥かに楽しいな。)