ボクはGoogle Glassを着けている。
ウェアラブルコンピューター内臓のメガネだ。
小さな小さな街の駅前のビルが見える。
数百メートルはあるだろうか、大勢の人が並んでいる。
iphone6を買うのだそうだ。
ボクはアンドロイドを使っているから言う訳ではないが、バカバカしい。
モノに執着する生き方ではなく、コトに執着したい。
モノを所有することにしか、快楽を見い出せない精神の貧困さがせつない。
成金趣味の小市民の醜悪さを感じてしまう。
モノよりコトを大切にしたい。
これもバーチャル・リアリティなのかなぁと、群衆を見ながら想っている。
「これ、リアルにいいよね」
「わたし、リアルに大好きだな・・・」
若者たちは、こんなふうにリアルに拘るが、ボクから見たら全てバーチャルだな。
今の世の中、本当の現実なんか誰も見ていない。
見ようとさえしない。
みんなバーチャル・リアリティなのだ。
仮想の現実。
人工の現実と言いきってもいい。
バーチャル・リアリティは元々、戦争の新兵器を開発している途上で出来たモノ・・
と、Google Glassがボクに伝えている。
所詮、ボクもモノから離れられない人間なのだなぁ。
なんだか、頭が痛くなって目が覚めたよ。
(朝、起きてTVのニュースで驚いた。iphoneの発売で凄い行列が原宿の街を埋め尽くしたらしい。ボクの夢は、リアルなバーチャル・リアリティだった(笑))