河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

ボクの人生は、いつもシルバーグレイの空間・・・

彼方の荒々しい岩山から続く道は、大草原を横切っている。

秋の日の、陽なたくさい枯れ草の匂い・・・

これがボクのシルバーグレイの空間だ。

何処からか、忍び泣くような胡弓の音が流れてくる。

このシルバーグレイの空間には、人々の涙や笑い声や呟きが、あふれている。

ここまでは、先人が造ってくれた道・・・

この先は、ボクが創る道・・・

シルバーグレイの空間が、そこにあるだけ・・・

・・・・・・・・・・・

あれから、何年、歩き続けてきたのだろう・・・

振り返ると、ボクの後ろには曲がりくねった道が見える。

懐かしい道が・・・。

ボクの前には、シルバーグレイの空間。

耳を澄ませば、大空は語りかけてくれるが、一瞬にして声は消えて行く。

不規則な揺らぎの風が、ボクに纏わりつく。

命と言う時間を切り売りして、代償を得ている惨めさもある。

この時間を、使い切ったら死ぬつもりではある。

この先は、益々自分自身を見失いながら、歩くのかもしれない。

でも、何が起ころうとも、自分の意志だけで、きっぱりと前に進む覚悟もある。

ボクはいつも、現実と同時に虚構を生きている。

どちらを優先させるのか・・・

もしかしたら、それが人生の楽しみなのかもしれないな。

シルバーグレイの空間・・・

どこまでも延びる道のり・・・

(なんだか、独りで呟いていた夢だった。シルバーグレイの空間は、ボクが放送界に入った時、最初に感動したラジオドラマのタイトルだ。こんな作品を作りたいと思った。この作品はシルクロードを舞台にしたドキュメンタリードラマだった。)