河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

一本のスプーン・・・幼いエロスのかほり・・・

古い赤レンガ造りの倉庫・・・

鼻にしみる油っぽい潮風・・・

タグボートが出す低音のエンジン音・・・

港町・・・

倉庫の脇の道を歩いている。

アスファルトの上に、細かな砂利が積もっている道。

それを、ギシギシと踏みながら歩いている。

ボクの眼が、その砂利にズームインする。

細かな砂利の中に入って行く。

不思議な次元の穴のような・・・

たどり着いたそこは、横浜市立 東小学校の教室の中。

給食の時間だ。

アルマイトの食器に、脱脂粉乳のミルクが配られた。

あとは、コッペパンと鳥のシチュー・・・

「いっただきまーす」の合図。

ボクの右隣は、薬屋の女の子…

ボクは、手にしたスプーンで、なぜだか彼女の太ももを「ペシャッ」と叩いてみた。

彼女が、ボクを睨む・・・

ボクは、そのスプーンでシチューを飲む。

突然、口中に知らない香りが充満して、飲み込めない。

先生に怒られるから、また、その勇気もないから、吐き出さずに飲み込んだ。

この異様な香りはなんだろう・・・

シチューではない。

スプーンに染み込んだ香りだ。

薬屋の女の子の太ももの香りだ。

ボクが、初めて異性を感じた瞬間だった。

(これは、実話の夢だ。横浜の東小学校一年生。女の子は黄金町の角の薬屋の子だ。

彼女のスカートから覗いていた太ももに触れたスプーン・・・。あのエロスの香りが

今でも脳裏にあったことに驚く。)