暗黒の世界に、一筋の光明が見える。
ボクは、手探りでそちらに向かって歩く・・・
このまま、目を閉じて眠ることも出来る。
しかし、それがボクの世界の終わりかも知れないのだ。
今は、世紀末なのだ。
ノストラダムスが地球の消滅を予言している。
この暗黒こそ世紀末なのだ。
この先の、針の穴のような光明こそ、21世紀だ。
ボクは21世紀まで生きていたい。
だから、暗闇を這いまわっているのだ。
眩い光明が、凄いスピードで迫って来た。
一瞬、稲光のような逆光の嵐に包まれたと思ったら、ボクは大好きな浜辺に佇んでいた。
誰も居ない砂浜に、小さな波が寄せている・・・
いよいよ、今日から21世紀なのだ。
預言者は誰も居なくなってしまった。
誰かが、ボクがこの21世紀を予言しろと囁く。
21世紀は、ますます価値観が多様化していけば、個人が尊重される。
その時、国家のガバナンスは統制がきかなくなるだろう。
多様性の秩序は、おそらく宗教が大きなテーマになる。
人間の新しい哲学としての宗教性がポイントになるはずだ。
そうすると、世界のあちこちで国境に関係なく紛争が生じるだろう。
そして、結果として流民が大量に生まれる。
その時こそ、一神教の日本人のアイデンティティが世界に問われる時だ。
更に、20世紀の人類の自然破壊により地球が反抗を開始する。
天変地異が世界を襲う。
今の内に、この明るい日差しと、美味しい空気と豊かな水を楽しみつくそう。
そうだ、明日は何処へ行こうかな。
丹沢や大山も良いって、小田急線のチラシに書いてあったな。
でも、天気はどうかな・・・
雨じゃなければよいけれど・・・
など、ぐんぐん現実に近づいて眼が覚めちゃった。
(21世紀の予言ったってもう2014年だもの、ちっとも予言じゃないよね。
まぁ、現実は予言よりも更に厳しくなってきた。本物の予言者なら、この先をどう予言するのだろうか・・・)