道端で、犬がオシッコをしている。
何匹も何匹も・・・
マーキング・・・。
縄張りを主張しているのだ。
ボクも仲間に入り、真似して、立ちションをしてみる。
しかし、だからと言って、ここがボクの縄張りとは限らない。
電信柱にやっても、電柱はボクのものにはならない。
最近は、やくざだって堂々と縄張りを主張出来ないらしい。
「住みにくい世の中に、なったものじゃのう」
知り合いの渡世人の親分がぼやいている。
待てよ・・・
ボクの縄張りは、地面の上でなくてもいいじゃんか(神奈川弁)
ボクは、まったく物欲ってものがない人間だから、地面はいらない。
家ですら欲しいとは思わない。
ものなんて、所詮、消えてなくなるものなんだから・・・
でも、欲しいものが一つある。
それは、ボク専用の携帯できる縄張りだ。
これがあれば、何処へ行ってもパーソナルスペースが確保できる。
今、欧米では遣り手の男が、Think weekを持つらしい。
Think weekとは、自分がひとりになって、好きなように思考する時間だ。
ふらっと、どこかへ出かけて自分だけの時間を持つのだそうだ。
忙しすぎると、天才でも思考力が鈍ってしまう。
そう言えば、ボクの知り合いの優秀なSNS経営者も、最近、ふらっと出かけることが多いな。
あれも、Think weekなんだな。
まぁ、クリエイターは特に、頭の中に創造するスペースは確保しておかなくちゃね。
誰にも邪魔されないスペースを・・・
これこそ、ボクの主張する携帯できる縄張りなのだ。
どうだい、ちゃんと辻褄があってるじゃないか・・・
と、独りで合点したら、目が覚めたのだった。
なんだ、夢だったか・・・。
(しかし、この携帯できる縄張りはいいね。これを持てたら百人力で、なんでも出来そうだ。パーソナルスペース・・・早く作って売りだそう。
でも、具体的には、どうしたらいいか、分からない(笑))