河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

男の美学について、想い乱れる・・・

横浜の山下公園にいる。

ここの埠頭から港内の匂いを嗅ぐのが好きだ。

油と鉄さびと潮の匂い・・・

子供の頃のアイスキャンディの匂い・・・

匂いが誘ってくれる想い出が好きだ。

そして、この山下公園が好きだ。

なぜだかは、分かっている。

この山下公園は、関東大震災で崩壊した家の瓦礫を埋め立てたのだ。

そして、ボクの家もこの瓦礫の中にある。

当時、ボクはまだ生れてはいないが、祖父や父母の思い出が埋まっているのだ。

家は、山下公園の近くにあったそうだ。

そして今、この世には父母も兄弟も居ない。

男の晩節を考えている。

そろそろ、そんな事に思い巡らす時なのか・・・

ボクの周囲に夜風が来て、額の汗をそっとぬぐう・・・

青と赤・・・

船の識別灯が瞬いている。

ボクの左手が母の手に見える・

そう言えば、母も左利きだった。

危ない橋と分かって渡って来た。

ウダツなんか上がらなくていいと逆らってきた。

日常生活の重力に囚われないで生きている。

金より時間を大事にしたい。

無駄に過ごした歳月が、胸に押し寄せてくる。

命の苦悩や陶酔を繰り返した。

波止場に暗闇は続いているが・・・

人生、一寸先は、まだ光だと・・・

ボクは信じているのだ。

男の美学・・・

そろそろ始めてみようかと・・・

(夢の中で、人生の終局を想う歳なんだね。でも、現実にはまだ、やりたいことが山ほどもあるし、人生のフィナーレの台本はまだ書きたくない。起承転結・・・ボクの人生は今、転なのだ。一番面白くなるシーンなのだ。)