河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

ついの恋…ついに遂げ得ずとも・・・

木枯らしが、雑木林の中にまで入り込んで冬を告げている。

小さな命たちは、肩をすぼめて温かな地中に潜りこむ。

あれほど青々としていた木々たちも、葉を燃やし尽くした。

今は、無駄なエネルギーを排除して裸の身を引き締めている。

池の水面も、木枯らしのざわめきを避けるように、薄く冷たい冬化粧。

まだ、紅みの残る落ち葉の裏に、すがりつく蝉の抜け殻・・・

過酷な原色のキャンバスの中・・・

独り逍遥し、この先を想う。

終の恋。

ついのこい。

終の恋にも、終わりはあるのか・・・

生きとし生けるもの、すべてに終わりがあるのならば・・・

恋にも終わりがある。

だから、恋は遂げてはいけない。

恋を死なせないためには、恋を終わらせてはいけない。

だから恋を遂げてはいけないのだ。

恋は、いつまでも未完成のままがいい。

温かな土に潜りこんで、そっとしているのもいい。

終の恋

ついに遂げ得ずとも・・・

(夢の中で、見つめた情景を書き留めてみた。多分、しばしば訪れる武蔵野の雑木林だろう。昨夜、ナイトキャップに詩人の別所真紀子さんの詩集を読んでいた。

眠りの中でも、すっかりその世界にいたようだな)