遅い小夜時雨が通り過ぎて行った・・・
寒い雲間から、遠慮がちに月明かり・・・
草枕・・・
仮の枕・・・
旅の宿・・・
窓をそっと開けてみる。
川を越してきた木枯らしが、汽車の音を連れてボクに纏わりつく。
夜汽車の音は、なぜかせつない・・・
遠い昔の父母の笑顔が浮かぶ・・・
ボクよりも年下の父と母。
川面に船が渡る。
船の人声に肌の温かさを想う。
流され人に声をかける・・・
鼠が芋を食ったらしい・・・
月が射してきた。
枯れ尾花の中から、草笛の音が聞こえる。
瞳をズームバックすると・・・
一筋の白き枯野の流れが、宇宙に続いていた・・・
(夢の中の映像を、寝ぼけながらもメモしておいた。朝起きて、書いてみたのがこれだ。自分でも、へぇーと思う。潜在意識って、面白いね。自分の別人。)