河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

エロスにリアリティはいらない・・・

空と海がある。

幾重にも連なったシルバーグレーの八重雲・・・

エメラルドブルーのビロードの海・・・

その狭間に、竜巻のように屹立しているのは・・・

美しいシルクスクリーンの肌を輝かせた裸婦・・・

八重雲が顔を隠し、曲線の波立つ海が下半身を隠している。

シュールな画家、ローラン・ブリジョーの「海の香り」・・・

そんな宇宙が、ボクの目の前にある。

ジャーナリズムは言う。

性の氾濫の時代だと・・・

でも、それはエロスの解放とは違う。

ソーシャル・ネットワークの時代は、リアル・リアル・リアル・・・

何でも誰でもリアルを求めている。

砂漠の旅人が小さなオアシスを求めるように・・・

これはトラジェディ…悲劇だ。

エロスは本来、抑圧したり解放したりするものではない。

いつでも、そこに在るものだ。

SNSの時代だからこそ、創造・想像・・・

いや、もっともっとイマジネーションの楽園に遊ぶ、幻想が必要なのだ。

エロスにリアリティはいらない。

エロスは幻想の宇宙なのだから・・・

スマホの中に、エロスを存在させるのは難しい。

ボクは独り、気を忘れるほどの甘い香りの海に入って行く。

(その後の夢のラストエンドが、思い出せない。だからいいのだろう。幻想の中にはリアリティが存在しない。ボクはSNSが大好きだ。だからこそ、そのアンチテーゼとして幻想のエロスを求めているのだろう)