河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

人間で在ることを失わない為に・・・

水彩画を描いている。

野川公園のようだ。

鬱蒼とした雑木林に武蔵野の面影をとどめている。

小春日和の暖かな陽光がきらきら光る小川・・・

そこに遊ぶ、6羽の鴨と3羽のカラス・・・

小川の岸辺は、真っ赤な紅葉に染まっている。

千早ぶるほどの唐紅色は、将に神の造形だ。

そこから連なる小さな丘が、、いくつもある。

そのうちの一つに、大きな銀杏の木があり、その全ての銀色の葉が落下して丘を包んでいる。

それは、黄金色の丘だ。

あそこまで走って行って、大の字に寝て見たい衝動が起こる。

ボクは走った。

眼を閉じる。

頭の中が、黄金色に染まる。

気がつくと、ボクは肌の美しい裸婦と白い山羊と一緒に踊っている。

D・H ・ローレンスの「ダンス・スケッチ」の絵画の中にいる。

ボクは踊りながら、気がついた。

「そうだよ、ボクは絵がへたくそなんだ。」

「水彩画など描ける訳がない」

「ボクが出来ることは、シュールな世界で踊る事さ」

隣で踊っている、角が真っ黒な山羊がうなずいて見せた。

そう、ボクの本質はシュールなエロスでいい。

機会文明に蹂躙されている現代人には、美しいエロティシズムが必要なのだ。

人間で在ることを失わない為に・・・

(夢は本当に不思議だ。ボクは全く水彩画など描けない。描いた事もない。

でも、夢の中では描けている。構図もしっかり出来ている。不思議だけど、それを究明しようとは思わない。夢は不思議なままでいい)