河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

ボクは、生きている。たった一度だけ生きている。

ダークブラウンの重厚なドアーをノックする。

ふいにドアーが全開されて、部屋の中に入り込む。

アールヌーボーな装飾品の中でも、ひと際の存在感・・・

それは、アールデコなクロゼット。

その引き出しを開ける。

突然、様々なものが飛び出してくる。

ボクが、探していたものたち・・・

愛する人に捧げる、心ある言葉・・・

描きたかった風景画のデッサン・・・

プロットで筆が留まっていた舞台の脚本・・・

人生の終焉を飾る歌のイメージ・・・

欲しかったジャケットの色合い・・・

今、飛び出してきたものこそ、ボクのインスピレーションなのだ。

インスピレーションをボクのものにする為には・・・

ボクは無意識の心のドアーを少しだけ開けておく。

このインスピレーションという、楽しい個人的な戯れ・・・

それは、ボクがボクだけに与えた遊び・・・

ボクは、生きている。

たった一度だけ生きている。

そしてもう二度とは、この命の世界に戻っては来ない。

何て不思議なボクの人生・・・

遊びをせんとや生まれけむ

戯れせんとや生まれけん

ボクは、生きている。

たった一度だけ生きている。

ボクだけのインスピレーションのままに・・・

(この夢の原点は明快だ。昨夜、横浜開港記念会館でコンサートの司会をやった。

大正6年に建設された素敵な講堂ホールだった。中世のオペラ座のような空間・・・

あの感動が、そのまま夢にインスパイアーされたのだろう。)