公園で子供たちが遊んでいる。
それを見つめながら、ボクは怪訝に思う・・・
子供たちの、お行儀が良すぎるのだ。
ブランコも滑り台も鉄棒も、みんな並んで順番を待っている。
子供らしく、横入りしたり、ガキ大将が占領したり・・・
そんな光景がないのだ。
なんだか、通勤電車のホームや・・・
エスカレーターで、大人たちが並んでいる光景と同じじゃないか・・・
子供が、子供らしくない。
我がままや、自己中心的なガキがいない。
植え木に登って、枝をへし折ったり、泥団子をぶつけたり、女の子のスカートをまくったり・・・
そんな子供らしい子供がいないのだ。
以前、子供たちは大人の見える所で、子供らしさを発散していた。
大暴れしていた。
大人も見て見ぬ振りをしていた。
今の子供たちは、見えるところでは優等生だ。
みんな優しい。
でも、闇の部分を創っている・・・
大人の見えないところで・・・
子供たちだけの闇の世界・・・
大人が入れない闇の世界・・・
それに大人は気がついていない。
学校の先生にも見えていない。
子供たちが優等生の訳がない。
子供の心の半分は悪魔なのだから・・・
それを少しずつ失くして、大人になるのだから・・・
やがて、悪魔の心を失くさずに、大きくなった大人たちが現れるだろう・・・
いや、もう現れている。
子供たちが遊んでいる公園が、なんだか恐ろしい空間に見えるのだ。
(ガキ大将や不良も悩んでいるだろうが、優等生だって大変だ。大人に反発も出来ず、自己主張出来るのはテストの成績だけ・・・。大人が真剣に子供たちのことを考えてやらないと・・・)