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河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

その美しき人は、陰陽師だったのだ!

薄暮の空に、不気味な雲が流れている。

見上げると、小高い崖の上に立つ人影・・・

ボクの目がズームアップする。

それは亜麻色のロングヘアーの乙女だった。

彼女の小さな唇がひらいた。

「いつかは死ぬ(死の必然性)

いつ死ぬかわからない(死の偶然性)

あなたがどちらを選ぼうとも・・・

その死を想う時、世界は美しく見えるのです。

今の命が愛おしいのです」

言い終わるや否や、彼女の身体がリングのように反転した。

現れたのは、形相凄まじき老婆だった。

彼女は陰陽師だった。

「陰陽の正しき鎮魂の作法・・・

それは、悪霊と対峙せず悪霊と折り合いを付けながら共存することじゃ」

そうか、そうなのか・・・

悪霊を病気と置き換えれば、この老婆のお告げも分かる。

無限にあると、ボクが思い込んでいる時間と・・・

死霊からだまし取っている、この時間とでは・・・

時間の密度も重さも厚みも、違う。

残された時間への、かけがえのなさが違う。

いつ死ぬかは、定かには分からないが、残された時間を愛おしく想おう。

そうすれば、世界は美しく見える筈だから・・・

崖を見上げると・・・

陰陽師は、風と共に立ち去っていた。

(人間は生れた時から、すでに病気をいくつも抱えている。生きると言うことは、その病気と折り合いをつけること・・・作家の五木寛之さんの口癖だ。命を大切にするコツかも知れないね。はて?ボクの病気はなんだろう?」