河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

夢の銀河鉄道に、家出した男たちが・・・

冬の冷徹な天空に、銀河鉄道の電車が停まっている。

一両編成の安普請の電車だ。

そこに、男がひとり、ふたり、さんにん・・・

乗りこんでゆく。

どの男も、うつむいて無言で乗りこんでいる。

小さなバッグひとつで、男たちは、家出をしてきた。

今までの、自分の人生に決別をしてきたのだ。

遊行の旅・・・

人生のすべてのしがらみを振り捨ててきた。

愛する人々さえも・・・

男なら、一度は考える漂泊の旅路・・・

その先にある、何かを求めて流浪を続ける。

夢の銀河鉄道に乗り込んできた、男たちは・・・

曇りガラスを手でぬぐって、もう見える筈のない自分の街を探している。

小さな決断をした男たちを乗せた夢の電車が走る。

小さな駅に着くたびに、男たちが降りて行く・・・

ひとり、ふたり、さんにん・・・

その停車場の駅名は・・・

住み込み・飯付きのパチンコ屋・・・

飯場の寮・・・

場末の呼び込み・・・

地下鉄の段ボール・・・

男たちは気付く。

夢の銀河鉄道の行く先は・・・

自分が捨てて来た筈の現実と、地続きであることを・・・

嫌と言うほど、世の中のリアルがコートの隙間から入り込んできやがる!

(最近、電車に乗って感じることがある。車内の空気感・・・寒い・冷たい・空虚と言ってもいい。みんな下を向いて他人の顔を見ようともしない。

せっかく何かのご縁で乗り合わせた電車じゃないか・・・もう少し大切な時間にしようよ。と、ひとりで思うことがある。)