大きな池、乃至は海の入り江・・・
伝馬舟が数ハイ・・・
船上の人々が、水面を覗きこんんで叫んでいる。
水中を巨大なシルエットが動いている。
10メートル程のサメかクジラか・・・
それは、テラノザウルスのような怪獣だった。
突然、そいつが船上の人々に襲いかかって来た。
ボクの前にも、巨大な顔を近づけてきた。
ボクは怪獣の顔面を踏みつけて、ジャンプ・・・
水中に飛び込んだ。
水の中だと思ったら、そこは小田急線の新宿駅らしき所で・・・
なんだか訳が分からず、鈍行に乗る。
ドアーが閉まった。
その時、急行が来ると言うアナウンスが・・・
すると乗客たちが、閉まったドアーの隙間から、スルリと出て行った。
なんて器用な人々・・・
所が走行中、乗客たちはドアーの隙間から、外へ出て行く。
そして猛烈な風で吹き飛ばされて行く。
ドアーを良く見ると、ガラスの部分がゼリーのように柔らかい・・・
そして、それに触ると猛烈な力で車外へ引きずり出されてしまうのだ。
それは妖怪の棲むドアーなのだった。
ここに居ては、危ない!
咄嗟にボクはドアーに体当たりして、外へ飛び出した。
ボクの身体が、無重力のように空中を舞う。
(怪獣と妖怪・・・人間は面白い、幾つになっても子供のような夢を見る。
子供だったら怖い夢も、ボクにはワクワクするほど楽しい夢だった。
これが俗に言う、亀の甲より年の功・・・違うかな(笑))