河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

恍惚・・・幻想の街へ旅に来た。

小高い丘から石畳の路が海へと下っている。

彼方に見え隠れする海は湾になっていて・・・

小舟が幾つか浮かんでいる。

路の左右は、煉瓦造りの家並みが続いている。

家の庭先にはレモンの樹・・・

街路樹はプラタナス・・・

ふと見ると、道端のベッドに美しい裸婦が・・・

両腕を挙げて枕にして豊かな裸身を風に晒している。

石畳を歩く女性たちもみんな裸身・・・

想い思いのポーズで歩いている。

美しい街だ。

ボクはうっとり、全ての景色に見とれている。

恍惚の温もりが、身体に充満する。

街に男の姿はない。

しかし・・・

ボクは居る。

何処にいるのだろう?

この情景を見ているのだから、ボクは何処かに居るはずなのだが・・・

ボクはボクを探している。

その時、街を横切る高架鉄橋の上に蒸気機関車が・・・

真っ白な煙をドーナツのように吐いている。

幻想の世界へ行く、上りの列車だ。

間もなく恍惚の停車場に着く。

また独り、新たな男が降りて来るのだろう。

そうしたら、ボクは折り返しの下りの列車で現実へ帰らなければならない。

(夢と現・・・幻想と現実。情報の大洪水の時代に幻想は薄れる。でも、オリジナリティやクリエイトには幻想がなければならない。現実の中に幻想を探す・・・この旅が生きる楽しみなのだと思う。)