河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

ボクの目は、人々の人生を写すカメラなのだ。

その冬の陽だまりの公園は、大都会の片隅・・・

ボクの目は、ルーズショットで広域を見つめている。

芝生を駆ける犬・・・

ベンチに座る二人の女性・・・

ジョギングしている中年の男・・・

樹の下に眠るホームレス・・・

止まっている噴水池の畔の女子学生・・・

そして、その人々の合間を行き交う人々・・・

何処にでもある、冬の公園の日常。

 

ボクは目のフォーカスを絞って行く。

芝生を走りまわるコーギーペングローブは、なんて優しい笑顔をしているのだろう。

犬の笑顔は、とても好きだな。

 

ベンチにズームイン

陽だまり温もりの幸せ

友達みたいな母と娘

娘の選んだ道は、母も通った道

何より母が好きだから

娘は同じこの道を歩くのだろう

そんな決意を、見つめ合う親子に見つけた。

 

ジョギングの男の口元が動いている

ひとりごと・・・

「君は静かに大人になった。

いつの間にか、人を愛していた。

嘘などついて、出かけなくてもいいんだよ。」

優しい父と、気遣う娘・・・

父子家庭なんだ。

 

子供の頃、ホームレスになろうなんて思わなかったさ。

ただ、面倒なしがらみを捨てて来ただけ。

自由だけれど、自在だけれど・・・

これでも結構周りに気を使っているのさ。

この公園の中?

幸せな奴なんているのかねぇ

 

昨日、初めて人を好きになった。

これが愛?

もしかして恋?

愛の原料は時間だって、誰かが言ってた。

こんなに進む時間にドキドキするなんて・・・

私・・・

もしかしたら幸せなんだ。

 

ボクの目は再び、ルーズショットに戻る。

公園には、大勢の人々が行き交っているだけ・・・

なんだか錆びついた夢の数々が転がっているだけ・・・

(自分の目を定点カメラにして世間を見つめる楽しさ、小説や脚本創りの基本はこれだ。最近もう一度、その原点に還っている。遂に夢の中まで定点カメラになったよ)