河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

ミクロの決死圏・・・ボクは肉体の中に入った!

ボクは宇宙船のようなロケットで旅をしている。

ボクの宇宙は、ボクの身体の中だ。

ボクの宇宙船は、激流に突っ込んで行った。

真っ赤な河の流れ・・・

ここは動脈だ。

いったい、何処まで流されるのだろう・・・

流れがせせらぎになり、淀みに落ち着いた。

宇宙船の窓から外を見る。

二重の螺旋、そこにテロメマがびっしりと着いている。

そうだ、これがボクのDNA・・・

ボクの遺伝子なのか・・・

テロメアは短く激しく、細胞の分裂を繰り返す。

組織が大きく成長する。

しかし、50回程の分裂をすると、ボクの組織は死滅する。

これが細胞の老化という現象なんだ。

この老化現象で、組織は常に新しく入れ替わる。

その時である!

ボクの遺伝子に何かが突進して、入り込んで来た。

テロメラーゼだ!

こいつは老化の体内時計を巻き戻す酵素の軍隊だ。

こいつこそ、人間が求めて止まない不老不死の媚薬なのだ。

古来、人間は歴史上、こいつを求めて理不尽な悪事を繰り返してきた。

特に権力を握ったものは、必ず最後にこの不老不死の媚薬を求めて来た。

しかし、神はそれを許さない。

医学がどれほど進歩しようと、このテロメラーゼが作用して不老不死になれる細胞は、がん細胞だけなのだ。

この細胞だけは、永遠に分裂を繰り返す。

生物の敵である。

しかし、こいつはまた、自分自身でもあるのだ。

がん戦争の困難さはここにある。

でも、ボクは闘う。

医学でなく、科学で闘う。

ボクは宇宙船のスロットルレバーを、思い切り引いた・・・。

(おお、将にミクロの決死圏だ。医学に科学を応用する・・・やがて、そんな時代が来るのだろう。これはまだ、ボクの空想に過ぎないが、企画としては、なかなか面白いね。映画のキャプションとして創っておこうかな。)