長距離行きのバスストップ
ボクはカフェの窓越しに見つめている。
曇ったガラスを掌で拭きながら・・・
女がひとり、旅に出る。
昨日もひとり・・・
今日もひとり・・・
明日もひとり・・・
女の旅は、ひとりが似合う。
女の日常は、ドラマチックがいい。
いつも青信号の人生の交差点・・・
それは回想の街かどにある。
甘美な想い出
切ないコメディ
屈辱の陶酔
姿・形で女に注ぐ、男の視線の冷酷さ・・・
女は、それを承知でほほ笑むのだ。
肉体を食わせる、DNAのリベンジ・・・
悲しみと恍惚が同居している情念の極致。
女のエロスは、いつだって自由な空間を求める。
禁欲のプレスの中から、生れ出たエロスの天使たちよ。
もうサディスティックな、お芝居はやめていい。
女のエロスを滅ぼすことなど、出来はしない。
女神を連想させる女・・・
教会のシスターを想わせる女・・・
女は夢の中に現れて、男を犯す。
(夢の中の情景を文字にしてみた。シュールな画家、フェリックス・ラビスの絵のように、悲しみと恍惚が同居する空間・・・ボクは女性が隠し持つ自由奔放なエロスを、垣間見つけるのが好きだ。来日中のシスター・クリスティナの瞳の中のエロスと言えば分かりやすいかな・・・(笑))