河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

ボクに野獣の微笑みがもどった・・・

ふと気がつくと、男たちの汗臭い空気が流れている空間だった。

嫌いではない匂いだ。

ぎらぎら獲物を狙う野獣の視線が、稲妻のように鋭角に折れながらボクに突き刺さる。

何かを促しているようだ。

何かを、ボクに要求しているのだ。

束の間、ボクはその場の空気感を理解した。

それは、ボクにリングに上がれという視線なのだ。

そうか・・・

ここはマンハッタンのブルックリン橋のたもとにあるBOXING JIMだ。

ボクはゆっくり両手にバンテージを巻き、8オンスのグローブを着けた。

そして、裸電球に照らされたリング上に視線を向けた。

どこかで見たことのある黒人のボクサーがいる。

フロイド・メイウェザー・ジュニア・・・

WBA・WBC世界スーパーウエルター級チャンピオンほか5階級制覇・・・

47戦47勝 26KO

剃りあげたスキンヘッド

精悍な豹のような目つきで、彼はボクをリングに迎えた。

リングに上がったボクは、スタンディングのままマウスピースをくわえた。

そうか、ボクはメイウェザーのスパーリングの相手なのか・・・

ボクは単なる打たれて倒れるだけの咬ませ犬なのだ。

リングの周囲にはマフィアのような狡猾な男たち・・・

倒されてたまるもんか・・・

久しぶりに、ボクに凶暴な闘志が湧き上がるのを感じた。

嬉しかった。

まだ、ボクは闘いを忘れてなかった。

闘争本能は健在だった。

ボクはクラウチングスタイルをとる、メイウェザーに焦点を当てた。

そして、にっこり笑ってリングの中央にステップした。

ボクに本来の野獣の微笑みがもどった。

耳の奥で、戦闘のゴングが聞こえた。

(目覚めて、嬉しかった。久々の汗臭い空間。ボクシングのリング・・・。ボクは高校でボクシング部だった。当時はスリムなバンタム級。今じゃ貫禄のミドル級(笑)

でも、ボクの仕事のエネルギーは闘争心であることを再確認出来た夢だった。)