沖田艦長の指令で古代 進が波動砲のトリガーを引いた。
森 雪やナターシャが固唾を呑む・・・
巨大な波動砲から放たれた真っ赤な波動は宇宙を切り裂き、ガミラスの艦隊を撃破した。
目の前で繰り広げられていた戦闘が、気がつくとタブレットの中で行われていた。
ボクは、タブレットの映像を再生する。
もう一度、波動砲の威力を見たかった。
単なる波動が、なぜあのような威力に、エネルギーになるのだろう・・・
ニュートン…
アインシュタイン…
それぞれの時代は違っても、二人の科学者は、同じことを言っていた。
すべての粒子は、波動の性質を持つ!
そうか…粒子と波動の二重性ってやつか。
現在の最先端科学である量子物理学でも、物質は波動になると定義される。
波動はエネルギーであるから、全ての物質はエネルギーなのだ。
なるほどね。
波動砲から放たれた波動は、敵の艦隊に命中した瞬間に、巨大な物質に変化したのだ。
だから、すさまじいエネルギーを発揮したのだ。
すごい!
西崎プロデューサーも松本零士さんもすごい!
1970年代にすでにそんなアイデアを持つなんて・・・!
(寝る前に量子物理学の雑誌をパラパラ見ていた。現代は物質の原子の数より多くの素粒子が発見されているとあった。超素粒子には、とても面白い世界観がある。
その興奮が宇宙戦艦ヤマトに・・・。なにもこんな時期に戦争の夢を見なくても(笑))