河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

人間喪失…それは幻想の世界を持てないことだ

楽屋からステージに続く階段の壁に無数のサイン

ここに出演したジャズミュージシャンたちのサインだ。

古びた劇場の客席には酒とドラッグと汗の匂いが漂っている

アポロシアター

ニューヨーク・マンハッタン・ハーレム125番地

ちょうどご機嫌なことに聞こえてくるのは「Take The A Train」

デューク・エリントン

ボクは指を鳴らしながらハーレムの街を歩く

ビルの陰から黒い男たちが誘う

「いいものあるぜ!」

大丈夫、ボクはすでにドラッグレスハイだから…

いかがわしいレストランの 二階の窓から赤い女が誘う

「ねぇ楽しいことしない?」

答えはNOだ、ボクはすでに充分楽しい

エロスに満たされ、陶酔の真っただ中さ

ボクはハーレムの街中をステップしながら想う

誰にでも幻想の世界がある

さびしい時も悲し時も嬉しい時さえも…

空想や想像の力を出して、幻想の世界を彷徨い歩く

人間が最も人間らしい刹那だ

機械文明の重圧に押され、その奴隷になっているボクたちは、

自分に幻想の世界観があることを忘れている。

これじゃ、少なくともクリエーター失格だ。

人間の喪失だ。

エロスの幻想こそ、純粋に精神的なオートマチズムであり、理性の抑圧をぬぐい去った

思想なのだから・・・

精神論や道徳感を取り払って、言葉を紡ぐのが作家ではないのだろうかと・・・

(シュールは画家だけに与えられた思想ではない。文筆家にもある。

十把一絡げの道徳の鎖をぶち切って、背徳の戦いに挑むことこそがアーティストの美学ではないかな。残る人生はこの楽しい戦いに明け暮れよっと(笑))