数万人の足跡を砂丘が消した
一陣の風と共に消え去った風市
人々の嬌声も媚薬の匂いも男たちの闘争も今はない
ただ、満天の星の中に煌めく砂の粒子ばかり…
ボクは余りにも美しい星数に形勢の悪い十六夜の月を見ている
人は説得できても、感動させることの難しさを想う
立ち去る人の後を気持ちが追ってゆく毎日
念じることの易さと信じることの困難さ
ふたつの間にどれほどの径庭があると言うのだろう…
ふたつの事を軽量すること自体が馬鹿げているとも思う
なんでボクは比較軽量に拘る人間になっちまったのだろう
愛や勇気や信念は比較の埒外にあるものじゃないのか
いのち長ければ恥多し…清少納言も言っているさ
恥を恐れるこたぁない。
よし、決めた。闘いだ。
芸術を虐待し、恋愛を罪悪視する奴らとの闘いだ。
芸術のビッグバン
恋愛のビッグバン
倫理のビッグバンが必要な時なのだ。
恥ならかくだけかいてやろう
人間は生身だから、そう易々とは石にはならないぜ!
(とりあえず、毎日書いている。何のためだかボク自身も分からないのだけれど、
取り敢えず、これを書いている。
多分、自分自身の精神の確認かな。毎日、書けるから書いている。
今、手がけている長編の為の朝のストレッチかも知れないな。)