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河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

その少年は風の又三郎のように・・・

秋風の中に耳を澄ますと、わらしの声が混じっている

わらしたちが、あの歌を唄っている

「どっどど どどうど どどうど どどう

 青いくるみも吹きとばせ

 すっぱいくゎりんも吹きとばせ

 どっどど どどうど どどうど どどう」

突然、空いっぱいに黒い雲が押し寄せてきた

わらしたちは、クモの子を散らすように逃げて行った

木の下に、小さな少年がひとり残っている

風の又三郎…

その少年には、大風も雷も友達なのだ

ちょっと変人だ

なにしろ大人が釣った魚を河に逃がしてしまう少年なのだ

「雨はざっこ ざっこ 雨三郎

 風はどっこ どっこ 又三郎」

子供たちがいつも囃したてる

その又三郎が嵐の中を歩いている

川が沢山の水をくわえて流れ落ちている

突然、崖が崩れ落ちる

又三郎は歩き続ける

やがて広々とした草原に辿り着いた

又三郎は草枕で大の字にひっくり返る

空には、おそろしい程の満天の星たち

銀河鉄道が輝きながら横切ってゆく

大空には、こんなにも穴が開いていたのか…と思わせる星の数だ

いつしか風の又三郎の姿は消えていた・・・

(夜のしじまの中に秋風の匂いがする。そんな季節の夜には宮沢賢治が似合う。

昨夜、宮沢賢治童話全集を棚から引き摺りだしてパラパラと・・・

その結果がこの幻想を見たのです。なんと影響されやすい体質なのかと、自分が楽しくなった朝だった(笑))