河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

この悲しみを癒してくれるのは…

深い悲しみに遭遇してしまった…ようだ

深い霧に閉ざされた森を抜けると古びた西洋風の館

重そうな扉を開けると、ボクより先に霧が流れ込んだ

霧にまかれた広間に画家がいる

全裸のモデルが二人…

1人は椅子に座り、1人はベッドに横臥している

ボクはふと感じた

3人の視線には、何の有機的なつながりを持たない

3人のエロスがまったく触れ合っていない

まるでホセ・マニエルの描くシュールな絵のように…

シュールな場面にさえエロスの触れ合いがない時代

エロスの触れ合いとは、恋だ

エロスの触れ合いが困難な時代

人間が恋を忘れた時代

単なるセックスの氾濫は、決してエロスの開放ではない

人間性の復活など無理だ

恋のないセックスばかりが世間に溢れかえっている

人間本来のエロスが孤立している

この時代の悲しみの元凶はここにある

この悲しみを癒してくれるのは…過ぎゆく時間のみ…

たったひとりだけの…恋を忘れた自分たち…

(安易な愛情表現や行動ばかりが目立つ時代。マスコミも人間関係の原因と結果ばかりに興味があるようだ。陳腐な優しさや、わざとらしいいたわりなど恋ではない。本当の恋はじっと手を握りしめていればいい。そこに美しく甘美なエロスが生れる)