河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

歪められたエロスの反逆者として…

新宿駅の西口辺り

ボクは小田急ハルクのベランダから雑踏を俯瞰している

大群衆の中に、男と女の圧倒的違いを感じている

男は誰も彼も、抑圧された社会機構の中で、自己を失って見える

女は誰も彼女も、社会の歪みに気付き自己を主張し始めているようだ

女の自己主張…

それは、取りも直さずエロスの開放に他ならない

冷淡な都会の女を演じながらも、時に娼婦のまなざしを見せる

その一瞬は、自由なエロスへのあこがれ

自由への回帰願望なのだ

エロスと歪んだ社会機構の谷間を彷徨っている女たち…

たまに好色そうな中年紳士が声をかけるが、それはエロスではない

それは、自分勝手なグロそのものなのだ

カリカチュアの鬼才、ゲオルゲ・グロッスの描く風刺画そのものだ

今こそ、社会機構からの奴隷たちを解放しよう

歪められたエロスを取り戻そう

自由で健康なエロスを…

人間性への回帰だ

人間への愛情と憧れを求めて…

文明や道徳や権力に押し込められてはいけない

人間は本来自由なんだから…

エロスの楽しさを失ってはいけない

…と、ハルクのベランダで演説しているボクを、誰かが見ている視線を感じる

優しい温もりのある顔で…

(エロティシズムとグロテスクを混同しているのは、多くは男たちではないだろうか。

近頃、あちこちで開催される春画展には女性たちが詰めかけている。江戸時代の大らかなエロス…これこそが抑圧され続けた現代人からの逃避であり、人間性への回帰なのだろう。)